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PUKU's Room

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ドキュメント811


 <ドキュメント811・・・ぷく、パトカーに乗る!の巻>

 とうとうやってきた811・・・ぷくがソウルに発つその日・・・

 朝、ぎりぎりで荷造りを何とか終えた、ぷくとガメラはそれぞれの旅路へと旅立つのであった。
 ゴロゴロ鞄をいせたんのクロークに何とか預けることに成功したぷくは、何時間・・・後何時間・・・と指折り数えつつ、いつもの一日を過ごしたのであった。
 そして・・・6時半・・・早番退勤の音楽が鳴り始め・・・ぷくははやる思いで預けた荷物を受け取ると駅へ急いだのであった・・・が!外に出るとすごい風!!!一瞬、「新幹線は走るのか???飛行機は飛ぶのか???」と沸き起こってくる不安を払いのけつつ、いざ新幹線乗り場へ・・・生まれて初めて乗る「のぞみ」であった。6:55分発、何とか間に合い、第一の関門をクリア・・・さっそく駅のパン屋で買ってきたサンドイッチにかぶりつく・・・「腹が減ってはいくさはできぬ・・・まずは腹ごしらえなのだ・・・」

 食べ終わった頃にはもう、博多駅である・・・疲れ切った体を引きずり、バスセンターへ急ぐ・・・「そうだ・・・バスセンターって、新幹線口と反対の出口だったんだTT」と嘆きつつ、懐かしい博多駅を走って横断・・・「えっと、空港行きの乗り場は・・・」案内カウンターはもう閉まっているので、案内板で探す。「これがまた一番奥なのだ・・・・TT」・・・ということでまた走る。
 そこには長い列が。とりあえず並んで待つ。バスが来たので、入り口から覗き込みながら「空港行きますかぁ~~?」「このバスは行きませんよー」と突っぱねられて、戸は閉まるTT
 次のバスでも同じように聞くと「はいはい」ということなので、あせって乗り込む。はて、そんなに遠くないはずなんだけど・・・時計と車窓を交互に見ながら・・・やっと滑走路が見えてきた。ということで空港前の通りで止まる。「中には入らないんですか?」「はい。ここで降りてください」TTということで、また走る・・・・その目の前を「国際線行き」のシャトルバスが通過して行く・・・TT 次の発車は10分後である。「最低1時間前には空港に行ってください」と言われてたのに、1時間を切ってしまった大丈夫かなぁTT やっと次のバスが出発・・・たった少しの距離を実にゆっくりゆっくり進む。いちいちゲートが閉まるまで何で待ってなきゃいけないのか・・・誰も乗降しない貨物ターミナルで、なんでいちいち止まるんかいTTと超イライラしながら、やっとのことで国際線に着いてエスカレーターを駆け上る・・・・だーれもいない、静まり返った広い空港内・・・「どこやどこやTT」と泣き顔で探していると、ポツン・・・と明かりの付いているKALのカウンターが見えた。また走る・・・。
 無事出国審査を終えゲートに入ると、この遅い時間に子供がうじゃうじゃ・・・韓国人の家族連れだらけだった。他にもたくさんの韓国学生達。一気にハングルが耳に飛び込んできた。何となくほっ・・・
 そして搭乗・・・無事定刻に福岡空港を飛び立ったKAL機はまたもや「あっ」という間に仁川国際空港に着いていた。短いフライトを終えて降り立つと・・・・実に広い・・・でかい!!!金浦とは比べ物にならない!!!!「うわ~ほんとにでかいのつくったなぁ~~~」と感激しつつ・・・先を急ぐ・・・がしかし遠いTT やっと入国審査が見えてきた。 涼しい顔で人の少ない「外国人」の方に並ぼうとしたら、持ってる緑のパスポートを見られて、「あんたはあっちでしょ!」とそこのおいちゃんから追っ払われ、「韓国人」の長蛇の列にTT やっと抜け出して荷物を受け取ると一目散に高速バス乗り場へ・・・何か乗り場がいっぱいあるTTいろいろ書いてあるけど、読むのが面倒くさい~、ということでやってくるバスに片っ端から「ソウル行きますか?!」と大声で尋ねる。そこで見かねたそばのおいちゃんが「ソウルのどこかね?ここのバスはみんなソウル行くんじゃい」とりあえずソウルに行けばいいと思っていたもので・・・あせって宿の住所を取り出す・・・「えっと・・・チョンノの方です」「そうかそうか、じゃ、ここから乗んなさい。どっから来たんかぇ?」「日本です」というとニコニコ。「バスはいくらでもあるからね。心配せんで待っときなはれ」ということで待つこと30分TT やっとお目当てのバスが来た。
 ほんとにきらびやかな・・・宇宙ステーションのような空港を背後に・・・バスは高速で走って行く。暗闇の中に鮮やかな橋が浮かぶ。真っ暗で見えないけど、どうも漢江に沿って走っているらしい・・・
 「やっと来た・・・とうとう来たんだ」祈るような思いで車窓の風景を見つめる。だんだん景色は見慣れた街の景色に変わって行く。懐かしいソウル。こんな時間なのに、車だらけ・・・^^;眠らないソウル・・・夜も美しいソウル。
 で、とりあえず宿の住所を言って降りる場所を教えてもらうが、さっきのおじさん、首をかしげながらも「東大門で降りたらいいんじゃないかな・・・そうだ、間違いない!」と教えてくれた、それこそが悲劇(喜劇?)の始まりであった・・・

 蚊の鳴くような、聞き取りにくいアナウンスにうながされ必死で降りようとするぷくに運ちゃんが、「おばちゃん!危ないよ!まだ座ってなさい!」と一喝・・・いそいそと東大門に降り立つぷく・・・・降りた所で右も左も分からぬ、慣れないソウルの夜・・・・
 ということで目の前のコンビ二に駆け込む。「あのう、ここに行きたいんですけど」バイトらしき兄ちゃんと、オーナーらしきおっちゃんが二人で首をかしげながら携帯でホステルに電話もしてくれるけど・・・出ない。
 「どうも・・・もう一つ先の停留所のような気がするけど・・・とりあえずあっちの陸橋のある辺りだから、そこで聞いてごらん」と送り出してもらった・・・ところでにっちもさっちもいかない。
 
 ふと見ると目の前にパトカーが・・・・中でキョンチャルアジョシが暇そうにあくびをしている。一瞬ビョンギ警官の顔が浮かび・・・キムソナ姉をパトカーで送り届ける場面が浮かび・・・吸い込まれるようにパトカーに近づくと・・・・「あのう、すいません、ここに行きたいんですけど」とホステルの住所を見せる。アジョシはにこにこしながら、実に立派な、「何とか警察」と書いた地図を広げる・・・「う~~~ん、どうもこの先あたりなんだけどねぇ。お宅、荷物あるんかぇ?さ、乗んなさい。」と、快くドアを開けてくれる。『やった!!!』内心、歓喜の雄叫びを!
 「相棒が今、見回りに行っとるからね。ちょっと待っててね。そういえばあの辺り、外国人の泊まるホステルがたくさんあるよね。お宅、どっから来たの?」という問いに「日本です」と答えると、「ほお~韓国語上手やねぇ。最初てっきりキョンサン道の方かと思いましたわい!」と。『キョンサン道・・・?』と首を傾げつつ、しばらくアジョシとおしゃべり・・・「それにしてもあいつなかなか帰ってこんな~」とぼやいている矢先、若い部下の警官が戻ってきて運転席に座る・・・とそこで後ろに乗っているぷくに気づいて仰天!!!横で大笑いする上司のアジョシ。
 「何事も心の準備が必要でありますさかいに・・・」と大弱りの部下に笑いながら「このホステルにお送りして」と命令するアジョシ。
 「韓国には観光に来たの~?」という問いに、ぷくはここぞとばかり、「実は・・・明日ファンミーティングがあるんです」「ほぉ~誰の?」「チャ・テヒョンシです!」「あ~~ぁ・・・チャ・テヒョンシ。彼はいいよね~若い人にも年輩の人にも・・・幅広く好かれるいい俳優だよ。」と、アジョシの実に模範的な回答に嬉し泣きTvT

 ということで、けっこうな距離を走り、何度かその周囲をぐるぐる回ったあげく、やっとのことでユースホステルに辿りつきましたTvT
 パトカーって中からは開かないので、部下のお兄さんに開けてもらって外に出ると、「何とお礼を言ってよいやらTvT」と深々と頭を下げ、「日本に帰ったら、韓国の警察のこと自慢しといてね」との言葉に「絶対約束します!」と言って警察署の名前を聞いたんだけど・・・忘れてしまいました^^;ごめんちゃいTOT でも、ファンミのハガキには「親切なキョンチャルアジョシ」のエピソードをしっかり書いておきました^^

 そうこうしてやっとたどり着いたのは夜中の1時半・・・TT 眠い目をこすりながら出てきてくれたフロントのお兄さんに用意してきた「ちんぴら」を渡し・・・うっかり予約番号を忘れて来てしまったぷくのこと、笑いながら泊めてくれたお兄さん、恩にきります・・・・TvT
 それからシャワーをし、寝床に着いたものの、眠れるわけもなくTT そんな風に、ぷくのソウルナドリは始まったのでありました・・・^^


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